まずまず、時々、晴れ

20代の田舎者男の雑記ブログ。歴史とか相撲とか、その他諸々。思ったことを書き綴る。

つり革に触ったら・・・ベタッ!! つり革のベタ付きについて

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いつも通りの朝。いつも通りに電車に乗ると・・・

朝、寝ているのか起きているのか分からないような顔で電車を乗り換えていく。せわしない朝の始まりだ。首都圏の鉄道は大抵の場合、途中駅から乗るとほぼ座ることができない。つまりは立ち乗りをすることが多いのだが、その際にお世話になるのがつり革だ。

特に男性の場合、手がブラブラしていると人生を狂わせる恐怖の痴漢冤罪に巻き込まれる可能性があるのでつり革は命綱といっても過言ではないだろう。筆者の運命はつり革一本にかかっているのだ。

つり革に触ったら・・・ベタついている!!

そんな命綱を掴んだ瞬間、なにやら手に不快な感触・・・。例えるならばナメクジの出した汁(しっかり触ったことは無いが)に触ってしまったような妙なベタ付き。朝から何とも不愉快な気分である。一体何なのだ、何に触れてしまったのか。掴まるつり革を変えたいと思っても、電車は満員で動くことすら許されない。つり革の変更はかなわぬ夢・・・。そう、目的地までベタついてしまったつり革君との旅が始まった。

原因を考えてみる

なぜつり革がこんなにベタついているのか原因を探って見ることにした。

筆者の勝手な推測であるがご了承願いたい。

いくつか原因の例を上げてみる。

 

  • 汗(夏場に多い)
  • ハンドクリーム(冬場に多い)
  • 食べ物(季節問わず)

 

だいたいこんなものだろうか。

まず考えられるのが。これからの季節増えてくるだろう。この中では最も不快度が高いと思う。見ず知らずの人の汗に触れてしまったというだけで、ちょっと気分が悪い。正体のわからないものはやっぱり怖い。しかし、人間の生理現象なので多少は仕方あるまい。

次にハンドクリーム。世の中には「そんなに必要かっ!?」って思うくらいハンドクリームを使う人間がいる。まぁ、赤切れやしもやけは辛いし、筆者も乾燥肌なので気持ちは分かる。でも、それがつり革に付いた瞬間に不快の対象になってしまうのだ。

最後に食べ物。マ○クのポテトなんかは食べた後、すごい油が手に付く。そういうのがそのままつり革に付くんだろう。手を丁寧に洗う時間なんて無い人が多いだろうしこれも仕方ないことだろう。

 

いろんな理由を上げてみたけど、ベタ付かせてしまった方も悪気は無いのである。そして自分も無意識のうちに、つり革をベタ付かせてしまっている可能性だってあるのだ。

ベタ付いてたらつり革の枠を掴もう

でも、やっぱり触ってしまった方は不快なことに違いない。

つり革を変えることもできない場合の対策として、つり革の枠を掴むというのが手っ取り早い。つり革のベタ付きは多くの場合、人々の捕まりやすい輪っかもしくは三角形の下部分で多く発生する。その部分だけ避けてしまえば、快適?なつり革との旅ができる。

よく考えて見ればつり革だって被害者だ

大変な思いをしているのは人間だけではない。最も大変なのはつり革そのものである。毎日同じ線路を行ったり来たり。ベテランつり革は飽きてしまっていることだろう。そんな中自分の体に、汗やクリームなんかが付いてくる。大変な職業である。

なんだか、柿○種のパッケージに印刷されている「けなげ組」のようだ。

つり革がベタ付いていたら、そっと掃除してあげられるような、広い心が自分にもあればいいのにと思ってしまった。

栃ノ心の大関昇進について

栃ノ心大関昇進

栃ノ心が見事な大関昇進を果たした。元からまわしを取って引き付ける相撲には定評があったが、今年に入ってからその相撲に磨きがかかって、14勝(優勝)、10勝、13勝(準優勝)と飛ぶ鳥を落とす勢いで大関に駆け上がった。

ちなみに大関昇進の目安は、『三役の地位で3場所の合計勝ち星が33勝』とされているが栃ノ心は37勝と大きく上回る勝ち星を重ねたのだ。14勝を上げた地位が平幕だとしても、前頭3枚目の位置であり、対戦相手は三役力士らと変わりは無いため相当の実力なのであろう。

稀なる怪力の持ち主

栃ノ心の強みの一つに稀なる怪力であることが上げられるだろう。NHKの解説で元・横綱北の富士氏が「吊る意識は無いのに、相手の体が浮き上がっている」と述べられていたがまさにその通りである。

通常、相手力士を吊る際には吊る側が腰を反り、相手を腹の上に乗せるようにするのだが、栃ノ心はその動作をせず、あくまでも引き付ける力のみで相手の体を起こしてしまうのだ。

相手力士は戦々恐々だろうが、見ているこっちとしては、押し相撲によって一瞬で勝負が決まる最近になって増えた相撲と違って、十分な見ごたえを感じさせてくれるのだ。

栃ノ心夏場所一番の相撲は12日目の白鵬

個人的に栃ノ心夏場所一番の相撲を挙げるとすれば12日目の白鵬戦だろう。

互いに立ってすぐにがっぷり四つ。互いに引き付けあい、最後は栃ノ心が十分の形で渾身の寄りで白鵬を破った。両者の体に120%の力が入り、魂のぶつかり合いを感じた。

おそらくここ数場所で、見ている方も一番力の入る相撲だったろう。個人的には10年ほど前(記憶が定かではないが)の白鵬朝青龍の対戦を思い出してしまった。

あの時も両者がっぷりで、激しい引き付け合いの末、白鵬が上手投げで朝青龍を破った。その白鵬が今度は負ける番に。時代の流れを感じる。

そして、この取組みに関しては真っ直ぐ受けて立った白鵬にも拍手を送りたい。最近の所作や取組みには疑問符が付くが、このような相撲を取れば、失ったファン(私も含め)戻ってきてくれるのではないだろうか。

これからの課題と展望

満を持して大関昇進を果たした栃ノ心だが、課題が無いわけではない。むしろ茨の道を歩む可能性が高い。

まず、彼の相撲人生を狂わせたといっても過言ではない、膝の怪我だ。もちろん完治するようなものではなく、彼の相撲人生に一生ついて回るだろう。この爆弾を爆発させないように本人も周囲もよりいっそう注意が必要だ。

さらに年齢も30歳と決して若くは無い。これからどういった進化が必要なのか見極める必要がある。下手すりゃ現在の稀勢の里のようにもなりかねない。

相撲はわずかな期間で状況が変わる厳しい競技である。栃ノ心の力強い相撲を一日でも長く見れることを切に願う。嘉風のように30代半ばで元気な相撲を取る力士もいるのだから。